ネットワークインターフェースのリスト - あなたは、Linphoneに使うネットワークインターフェースを選ぶ必要がある。もし、インターネット上の誰かに連絡をしたいのなら、あなたのコンピューターがインターネットに接続しているネットワークインターフェースを選ぶべきである。何のネットワークにもつながっていない場合には、「lo」と呼ばれるローカルインターフェースだけがリストに現れるだろう。それは、siptomaticに電話をすることだけができるインターフェースである。
接続のタイプ - 使いたいネットワークへの接続の方法を選択する(大抵の場合はインターネットである)。これは、Linphoneがあなたの帯域を設定するのを補助するためである。
RTP(Real Time Protocol)は、メディアストリームをネットワーク越しに送信する際に用いるプロトコルである。
RTPポート - Linphoneは、デフォルトで音声データの送受信に7000番ポートを利用する。7000番ポートが他のアプリケーションに使われていると思われる場合には、任意のポートに変更する。
バッファするミリ秒 - この数字は、Linphoneが再生を待機する音声パケットの数を表している。音声パケットが送れがちな場合に、再生されずに破棄される音声パケットを減らすことができる。「途切れ途切れ音」が聞こえる場合、この値を大きくすると伝送の効率を上げることができるが、音声の遅延が大きくなる(相手の声が少し遅れて聞こえる)。ゆえに、ネットワークが完全で高品質のオーディオドライバを使用している場合は、この値を3パケットに下げれば短い遅延時間で話せるようになる。
SIP(Session Initiation Protocol)は、ネットワーク越しにメディアのセッションを確立するプロトコルである。つまりは、リモートユーザー間の会話を開始したり、片方が電話を切ったときに会話を終了したりするプロトコルである。
SIPポート - Linphoneは、デフォルトでSIPパケットの送受信に5060番ポートを用いる。SIPのポートは、RFCに5060番を用いることが強く推奨されている。よって、何をしたいのかを明確に理解しているときを除いては、これを変更すべきではない。
SIPの登録にする - リモートのSIPサーバーに登録すしたいときには、このボタンをチェックする。SIPサーバーのサービスには、転送やアウトバウンドプロクシがある。詳しくは、「リモートのサーバーに接続する」の節を参照されたい。
コーデックとは、特に音声データの圧縮のために設計されたアルゴリズムのことを言う。例えば、16bit/8000Hzのデジタル化された音声と言えば、128kbit/秒のデータの流れを表している。GSMボコーダーを使用すると、これは13bit kbit/秒に縮小される。
コーデックの選択 - Linphoneは数種類のコーデックをサポートしている。 コーデックのリストの下部にあるボタンを使うと、使いたい順番に並べることができる。だが、ネットワーク接続のタイプによっては(ネットワークの節を参照)、使えないコーデックの種類も、使用するかどうかを決定することができる。
この節では、音声技術に関するパラメーターを解説する。
ドライバの選択 - Linuxでは、OSS(カーネルドライバーとも呼ばれる)とALSAと、異なる2種類のサウンドカードライバを使用することができるが、ALSAドライバはALSAライブラリを通すことで、さらな るパフォーマンスを発揮することができる。したがって、ALSAドライバー(snd_*で始まる名前である)を使用している場合は、ALSAモードを選択するのがよい。分からなければ、OSSを選択する。
Auto-killオプション - このオプションを使うと、linphoneはサウンドデーモン(esdとartsd)を停止しようとする。これは、オーディオデバイスに恒久的な取り外せないロックをかけてしまい、Linphoneが必要としているオーディオデバイスをオープンさせないようにするものである、このオプションは、オンにしておくことを推奨する。